噴火による被害
火山が噴火することによってどのような被害が起こりうるのでしょうか?
ここでは火山による噴火の被害について考えています。
溶岩流による被害
火山が噴火するとマグマが噴出しますが、地表に現れたマグマのことを「溶岩流」といいます。
この溶岩流はその火山の構造によって異なりますが、温度は1000℃前後と高温で、粘度を持っていることがほとんどです。
粘度が低いと溶岩流は薄く広範囲に広がり、粘度が高いと溶岩流は厚みをもち、広がる範囲は狭くなります。
これらは比較的ゆっくりと流れ、またその火山の形状によって流れる方向が予測できることがほとんどです。
火砕流による被害
火砕流(かさいりゅう)とは火山活動によって噴出した火山灰や岩の破片などや火山ガスが混ざった混合物が高速で斜面を流れていく減少のことをいいます。
火砕流は1000℃前後と高温のガスで、かつ流れる速度も非常に早いため、人が巻き込まれた場合は即死してしまう、火山による被害の中でも危険な災害の一つとなっています。
火山噴出物による被害
火山噴出物とは、火山の噴火により外へ出てくるものの総称で、火山灰、火山弾、火山のガスなどが含まれます。
道路、家屋、田畑など、様々な場所に火山灰が降り注ぎ、農作物を枯らしたり、信号機や電光掲示板などの機会を故障させてしまいます。
降り積もった火山灰の上から雨が降ると、それらはぬかるみになり、歩行や走行を困難にします。
また飛散している火山灰によって 目や鼻、のど、気管支など、身体への影響も与えるのです。