噴火対策マニュアル
火山が噴火した場合、どのように行動すればいいのでしょうか?
また、噴火に供えて準備しておくべきことはあるのでしょうか?ここでは噴火対策マニュアルについてご紹介します。
近くにある火山
自分が住んでいる地域の近辺に火山がある場合は、その火山についてあらかじめ勉強しておくことが重要です。
気象庁のサイトや、ハザードマップなどで様々な情報を調べることができます。
ハザードマップとは自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図にして表したもので、2000年の有珠山の噴火の際には、このハザードマップが非常に役に立ったとされています。
避難勧告・避難指示が発表されたら、行政機関の指示にすみやかに従いましょう。
正確な情報を手に入れるためにも、テレビやラジオなど新聞などの情報に注意します。
ちなみに、「避難勧告」は避難を促すもので、「避難指示」の場合は避難勧告よりも、より強く非難を願うものです。
どちらも強制ではありませんが避難勧告は避難指示よりも拘束力が強く、著しい危険が迫っているときに出されるものなので早急に指示に従うようにしましょう。
噴火警報
気象庁では平成19年12月1日より、全国の活火山を対象に噴火災害軽減のため噴火警報及び噴火予報の発表を開始しました。
噴火警報は報道機関、都道府県、市町村等などを通して知ることができます。
居住地域に危険が及ぶ可能性がある場合には「噴火警報」、火口周辺に危険が及ぶ場合には「火口周辺警報」となります。
さらに「噴火警戒レベル」を導入した火山では、噴火警報及び噴火予報で噴火警戒レベルを発表し、このレベルは火山活動の状況によって5つに分けられています。
噴火警戒レベルが導入された火山は下記の通りです。
地域 |
火山名 |
北海道 | ・雌阿寒岳 ・十勝岳 ・有珠山 ・樽前山 ・北海道駒ヶ岳 |
岩手県 | ・岩手山 |
岩手県・秋田県 | ・秋田駒ヶ岳 |
山形県・福島県 | ・吾妻山 |
福島県 | ・安達太良山 ・磐梯山 |
栃木県 | ・那須岳 |
長野県 | ・浅間山 |
群馬県 | ・草津白根山 |
新潟県 | ・新潟焼山 |
長野県・岐阜県 | ・焼岳 |
東京都 | ・御岳山
・伊豆大島 ・三宅島 |
静岡県 | ・伊豆東部火山群 |
神奈川県・静岡県 | ・箱根山 |
静岡県・山梨県 | ・富士山 |
熊本 | ・阿蘇山 ・九重山 |
長崎県 | ・雲仙岳 |
宮崎県・鹿児島県 | ・霧島山(新燃岳)(御鉢) |
鹿児島県 | ・桜島 ・薩摩硫黄島 ・口永良部島 ・諏訪之瀬島 |
対象範囲 |
レベル |
火山活動の状況 |
居住地域 及び それより火口側 |
レベル5 (避難) |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。 |
レベル4 (避難準備) |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される (可能性が高まってきている) |
|
火口から居住地域近くまでの広い範囲の火口周辺 | レベル3 (入山規制) |
居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される |
火口から少し離れた所までの火口周辺 | レベル2 (火口周辺規制) |
火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火発生、あるいは発生すると予想される |
火口内等 | レベル1 |
火山活動は平穏。 火山活動の状態によって、火口内で火山灰の噴出等が見られる(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ) |